宇都宮市一の沢の歯医者 「鈴木歯科医院」 一般歯科・小児歯科・矯正歯科・口腔外科

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2026年1月9日

     

インプラント治療は何をする?手術の実際と注意点を歯科医がわかりやすく解説

「インプラント治療って、実際には何をするの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。

インプラント治療は、失った歯を取り戻すための優れた選択肢として注目されていますが、手術を伴う治療であるため、不安を感じる方がいらっしゃるのも当然です。私自身、これまで500例以上のインプラント治療を行ってきましたが、患者さんの多くが「思っていたよりも痛くなかった」「もっと早く相談すればよかった」とおっしゃいます。

この記事では、宇都宮市の鈴木歯科医院でインプラント治療を担当している私が、治療の実際の流れから手術の詳細、そして術前術後の注意点まで、できるだけわかりやすくお伝えします。

インプラント治療とは?基本を理解しましょう

インプラント治療は、歯を失った部分の顎の骨に「人工歯根」を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。

従来の入れ歯やブリッジとは異なり、周囲の健康な歯を削る必要がなく、自分の歯のようにしっかりと噛める点が大きな特徴です。インプラント本体は顎の骨と結合するため、天然歯に近い感覚で食事や会話を楽しめます。

治療は外科手術を伴いますが、局所麻酔をしっかり効かせて行うため、手術中の痛みはほとんど感じません。

インプラントの構造

インプラントは主に3つの部分から構成されています。

  • インプラント体(人工歯根)・・・顎の骨に埋め込むチタン製の部品
  • アバットメント・・・インプラント体と上部構造を連結する部品
  • 上部構造(被せもの)・・・見た目と噛み合わせを担う人工の歯

当院では、世界的に実績のあるノーベルバイオケア社製のインプラントを使用し、本体だけでなく仮歯の土台や最終的な被せものを固定するネジに至るまで純正パーツを採用しています。

入れ歯やブリッジとの違い

入れ歯は取り外し式で、噛む力が天然歯の30〜40%程度に低下します。

ブリッジは両隣の健康な歯を削って土台にする必要があり、将来的にその歯に負担がかかります。一方、インプラントは独立した歯として機能するため、周囲の歯を守りながら、しっかりとした噛み心地を取り戻せるのです。

インプラント治療の流れ〜初診から完成まで

治療は複数の段階に分かれています。

各段階で身体の自然な治癒を待つ必要があるため、一般的に数ヶ月から半年以上の期間がかかります。ただし、この期間は骨とインプラントがしっかり結合するために必要不可欠なものです。

初診とカウンセリング

最初の来院では、お口の中の状態を詳しく調べます。

患者さんのご希望やご不安をお聞きし、インプラント治療が適切かどうかを判断します。持病や服用中のお薬がある場合は、必ずこの段階でお伝えください。糖尿病や骨粗鬆症、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は、治療方法を慎重に検討する必要があります。

精密検査と診断

CT撮影を行い、顎の骨の量や質、神経や血管の位置を3次元的に確認します。

当院では、このCT画像をもとに3Dシミュレーションを実施し、見た目と噛み合わせのバランスを踏まえた「一番良い位置」を計画します。骨が足りない場合には、骨を増やす処置(骨造成)も含めて検討し、必要に応じてガイデッドサージェリーという精密な手術方法を選択します。

インプラント埋入手術

手術当日は、局所麻酔をしっかり効かせたうえで、歯肉を開いて顎の骨にインプラント体を埋め込みます。

手術時間は埋入する本数や骨の状態によって異なりますが、1本あたり30分〜1時間程度です。手術中は麻酔が効いているため、痛みはほとんど感じません。フラップレス手術という歯肉をほとんど切開しない方法を選択できる場合もあり、腫れや痛みをさらに抑えることが可能です。

治癒期間(オッセオインテグレーション)

手術後、インプラント体と骨がしっかり結合するまで、3〜6ヶ月程度の期間が必要です。

この期間を「オッセオインテグレーション」と呼び、インプラント治療の成功に最も重要なプロセスです。この間は仮歯を使用できる場合もあり、見た目や食事への影響を最小限に抑えられます。

上部構造の装着

骨との結合が確認できたら、アバットメントを取り付け、最終的な被せものを装着します。

当院では、汚れが付きにくく見た目も自然なフルジルコニアの被せものを標準採用し、セメントを使わない「ネジ固定式」で装着します。これにより、インプラント周囲の炎症が起こりにくい構造を実現しています。

手術前の注意点〜万全の状態で臨むために

手術を成功させるためには、事前の準備が大切です。

持病や服用中の薬を必ず伝える

糖尿病、骨粗鬆症、心臓疾患、高血圧などの持病がある方は、必ず担当医にお伝えください。

また、経口避妊薬、抗凝固薬、骨粗鬆症治療薬、向精神薬などを服用している場合、休薬が必要になったり、治療自体ができない場合もあります。主治医との連携が必要になることもありますので、正確な情報提供をお願いします。

手術前日の過ごし方

前日は十分な睡眠を取り、体調を整えてください。

過度な運動は避け、リラックスした状態で手術日を迎えることが大切です。タバコは傷の治りを遅くするため、手術前2週間は禁煙が必要です。アルコールも免疫力の低下を招くため、前日は控えましょう。

手術当日の準備

当日は、ゆったりとした服装でお越しください。

汚れても構わない服を選び、お化粧は控えめに、マニキュアは落としておいてください。食事は手術の4時間前までに済ませ、空腹すぎず満腹すぎない状態を保ちましょう。静脈内鎮静法を行う場合は、車やバイクでの来院は避け、ご家族に送迎を依頼してください。

手術後の注意点〜回復を早めるために

手術後の過ごし方が、治療の成功を左右します。

手術直後の注意

手術後1〜2時間は、麻酔が効いているため飲食を控えてください。

麻酔が効いた状態で食事をすると、頬や舌を噛んでしまう可能性があります。患部は絶対に触らず、強いうがいも避けましょう。出血がある場合は、清潔なガーゼを当てて止血してください。

痛みと腫れへの対処

術後の痛みは翌日、腫れは3〜4日でピークを迎え、その後1週間程度で徐々におさまります。

処方された痛み止めと化膿止めは、指示通りにきちんと飲み切ってください。特に化膿止めを飲み忘れると、感染症のリスクが高まります。腫れがある間は、冷水で湿布しますが、氷などで冷やしすぎると逆効果です。

食事の工夫

刺激物や熱い物は避け、やわらかく適度な温度の食べものを選びましょう。

うどん、おかゆ、ポタージュスープなどがおすすめです。患部と反対側で噛むようにし、両方の歯をインプラントした場合は特に注意が必要です。

日常生活での制限

手術当日から少なくとも3日間は、以下のことを避けてください。

  • 入浴・・・長時間の入浴は避け、シャワーのみにする
  • 飲酒・・・少なくとも2週間は控える
  • 喫煙・・・少なくとも2週間は控える
  • 激しい運動・・・血流が良くなり出血のリスクが高まる

患部への歯磨きは2週間は避け、処方された薬剤で消毒してください。

治療期間が長い理由と各段階の意味

インプラント治療には、なぜこれほど時間がかかるのでしょうか?

それは、治療の各段階で身体の自然な治癒を待つ必要があるためです。特に、インプラント体と骨が結合する「オッセオインテグレーション」には、数ヶ月の期間が必要です。この期間を十分に確保することで、長期的に安定したインプラントを実現できます。

治療期間に影響する要因

骨の量や質、全身の健康状態によって、治療期間は変わります。

骨が足りない場合は、骨造成という骨を増やす処置が必要になり、さらに数ヶ月の期間が追加されます。また、複数本のインプラントを埋入する場合や、糖尿病などの全身疾患がある場合も、治療期間が長くなる可能性があります。

二回法と一回法の違い

インプラント手術には「二回法」と「一回法」があります。

二回法は、インプラント体を埋め込んだ後に歯肉を閉じて治癒を待ち、再度歯肉を開いてアバットメントを取り付ける方法です。一回法は、最初の手術でアバットメントまで装着する方法で、患者さんの負担を軽減できます。骨の状態や治療部位によって、適切な方法を選択します。

インプラント周囲炎を防ぐために

インプラントを長く使い続けるためには、インプラント周囲炎の予防が欠かせません。

インプラント周囲炎は、インプラント周囲の歯肉や骨に炎症が起こる状態で、放置すると最悪の場合インプラントが脱落してしまいます。天然歯の歯周病と同じように、日々のケアと定期的なメインテナンスが重要です。

セメント固定式とネジ固定式

当院では、インプラント周囲炎を予防するため、セメントを使わない「ネジ固定式」を標準採用しています。

セメント固定式は、被せものをセメントで接着する方法ですが、余分なセメントが歯肉の下に残ると炎症の原因になります。ネジ固定式は、被せものをネジで固定するため、セメントが残る心配がなく、お手入れもしやすい構造です。

フルジルコニアの被せもの

被せものの素材も、インプラント周囲炎の予防に影響します。

当院では、汚れが付きにくく清潔な状態を保ちやすいフルジルコニアを標準採用しています。ジルコニアは強度が高く、見た目も自然で、長期的な安定性に優れた素材です。

定期メインテナンスの重要性

インプラント治療が終わったからといって、そのまま放置してはいけません。

定期的なメインテナンスで、インプラント周囲の炎症や歯石の付着、噛み合わせの変化をチェックし、問題があれば早期に対処します。当院では、治療後も定期的なメインテナンスを通じて、インプラントと残っている歯を一緒に守っていくことを重視しています。

費用と保証について

インプラント治療は、保険が適用されない自由診療です。

費用は1本あたり30万円〜50万円が全国的な相場で、検査・診断料、インプラント埋入手術料、上部構造、アバットメントなどが含まれます。骨造成が必要な場合は、追加の費用と期間がかかります。

当院の保証制度

当院では、埋め込んだインプラント部分に対して、一定期間の保証を設けています。

ただし、定期的なメインテナンスを必ずお受けいただくことが条件です。日々のセルフケアと定期検診を怠ると、保証の対象外となる場合がありますので、ご注意ください。

まとめ〜安心してインプラント治療を受けるために

インプラント治療は、失った歯を取り戻し、しっかり噛める状態を長く保つための優れた治療法です。

手術を伴う治療であるため、不安を感じる方も多いと思いますが、局所麻酔をしっかり効かせて行うため、痛みはできるだけ抑えられます。治療期間は数ヶ月から半年以上かかりますが、骨とインプラントがしっかり結合するために必要な期間です。

当院では、CT画像と3Dシミュレーションを使った精密な治療計画、500例以上の経験を持つドクターによる施術、世界的に実績のあるノーベルバイオケア社製インプラントの使用、インプラント周囲炎を予防するネジ固定式+フルジルコニアの被せものなど、「間違いのないインプラント治療」を目指しています。

「前歯をぶつけて折れてしまった」「他院で骨が足りないと言われた」「入れ歯ではしっかり噛めない」といったお悩みに対しても、見た目と噛み心地の両方を考えた治療プランをご提案します。

インプラント治療は外科処置を伴う自由診療です。

術後の腫れや痛み、インプラント周囲の炎症・脱落などのリスクがあり、良好な状態を保つためには日々のセルフケアと定期的な通院が必要です。不安な点があれば、まずはカウンセリングでじっくりご相談ください。宇都宮市の鈴木歯科医院では、患者さんが安心して治療を受けられるよう、丁寧な説明とサポートを心がけています。

監修医師

鈴木歯科医院 副院長 鈴木 寿和 先生

経歴

宇都宮大学教育学部附属中学校 卒業

宇都宮高校 卒業

昭和大学歯学部 卒業

千葉大学医学部大学院 卒業 (医学博士)

千葉大学医学部附属病院 歯科・顎・口腔外科 医員

安藤歯科 インプラントセンター東京 勤務

オーキッド歯科クリニック 勤務

オーキッド歯科クリニック 本院 院長就任

鈴木歯科医院 副院長 就任

所属

公益社団法人日本口腔インプラント学会

国際口腔インプラント学会

挨拶

はじめまして。 鈴木歯科医院 副院長の鈴木寿和です。 千葉大学附属病院と横浜、銀座のクリニックで世界水準の歯科医療を学び、後輩の歯科医師の教育に携わる中で、地元の宇都宮でも世界基準の医療を提供したいと思い地元に戻って参りました。 自分が受けたい治療を提供する事をモットーに日々研鑽しておりますので、お口の健康を一緒に守っていきましょう。

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