2026年1月16日
インプラント術後はどう過ごす?回復までの目安と安心のポイント

インプラント手術後の過ごし方が回復を左右する理由
インプラント治療を受けられた方にとって、手術後の過ごし方は非常に重要です。
手術直後から数か月間の生活習慣や食事内容、口腔ケアの方法によって、インプラントと骨の結合状態や回復スピードが大きく変わってきます。適切なケアを行うことで、痛みや腫れを最小限に抑え、感染リスクを減らし、インプラントを長く快適に使っていただける土台を作ることができます。
逆に、術後の注意点を守らずに過ごしてしまうと、せっかく埋入したインプラントが安定せず、再治療が必要になるケースもあります。特に手術直後の数日間は、傷口がデリケートな状態ですので、細心の注意が必要です。
この記事では、インプラント手術後の過ごし方や回復までの目安、注意すべきポイントを詳しく解説していきます。安心して回復期間を過ごしていただくために、ぜひ最後までお読みください。
手術当日から翌日までの過ごし方

手術当日は、麻酔が切れるまで飲食を控えることが大切です。
麻酔が効いている間は口腔内の感覚が鈍っているため、誤って舌や頬の内側を噛んでしまう恐れがあります。また、熱い飲み物はやけどの原因になりやすく、アルコールは出血を長引かせる可能性があるため、当日は避けるようにしてください。
麻酔が切れた後も、手術部位に刺激を与えないよう、やわらかい食事を中心に摂るようにしましょう。おかゆ、スープ、豆腐、ヨーグルトなど、噛む力をほとんど必要としない食べ物が理想的です。
手術当日は激しい運動や入浴を避け、シャワー程度にとどめてください。血行が良くなりすぎると出血や腫れが悪化する可能性があります。また、患部を指や舌で触らないよう注意し、安静に過ごすことが回復への第一歩です。
術後2~3日目の注意点と症状の変化
術後2~3日目は、腫れや痛みがピークを迎える時期です。
この時期は傷口がまだ安定していないため、引き続きやわらかい食事を心がけましょう。おかゆ、スープ、豆腐、ヨーグルトなど、軽く噛む程度で食べられるものが望ましいです。熱すぎるもの、冷たすぎるもの、辛いもの、酸っぱいものなど、刺激の強い食品は避けてください。
痛みがある場合は、処方された鎮痛剤を指示通りに服用してください。我慢しすぎると体に負担がかかり、回復が遅れることもあります。腫れに対しては、冷やしすぎない程度に患部を冷やすことで、症状を和らげることができます。
この時期も、インプラントを入れた側では噛まないように注意し、反対側で食事をするようにしてください。また、口腔内を清潔に保つため、手術部位以外は通常通り歯磨きを行い、手術部位は処方されたうがい薬で優しくすすぐ程度にとどめましょう。
術後1週間の過ごし方と食事の工夫
術後1週間が経過すると、腫れや痛みが徐々に治まってきます。
この時期から、少しずつ普段の食事に近づけていくことができますが、まだ完全に元通りというわけではありません。インプラントを入れた側ではなるべく噛まないように気をつけながら、やわらかめの食材を選んで食事をしてください。
煮込んだ野菜、蒸し魚、卵料理、柔らかく煮た肉類など、噛み切りやすい食材を中心にメニューを組み立てると良いでしょう。ただし、粘り気のある食品(餅、ガムなど)や硬い食材(ナッツ類、フランスパンなど)は、まだ避けるべきです。
口腔ケアについては、手術部位も含めて優しくブラッシングを始めることができますが、力を入れすぎないよう注意してください。処方されたうがい薬を使用し、食後は必ず口をすすぐ習慣をつけることで、感染リスクを減らすことができます。
術後2~4週間の回復期における生活習慣
術後2~4週間になると、歯ぐきの状態が落ち着いてくる段階です。
この時期は、噛む力を少しずつ戻していける時期ですが、まだ完全に元通りの食事ができるわけではありません。粘り気のある食品や硬い食材は引き続き避け、インプラント部位への過度な負担を避けるようにしてください。
日常生活においても、激しい運動や重いものを持つ作業は控えめにし、体に無理をかけないことが大切です。喫煙は血管を収縮させ、治癒を遅らせる大きな要因となるため、この期間は特に禁煙を徹底してください。
定期的な通院も重要です。歯科医師が傷口の治り具合やインプラントの安定性を確認し、必要に応じて抜糸や経過観察を行います。この時期に異常を早期発見することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
術後2~3か月の骨結合期間とケアのポイント
術後2~3か月は、インプラントと骨が結合する「オッセオインテグレーション」が進む重要な時期です。
この期間中は、インプラント体が顎の骨としっかり一体化するプロセスが進んでいます。この結合が順調に進むことで、インプラントが天然の歯根のように機能し、長期的に安定した状態を保つことができます。
この時期になると、仮歯が入ることで噛みやすくなりますが、仮歯は最終的な歯に比べて強度がやや低いため、硬い食品は避けるようにしてください。また、インプラント部位に過度な力をかけないよう、食事の際は注意を払いましょう。
口腔ケアは通常通り行い、インプラント周囲も丁寧にブラッシングしてください。ただし、力を入れすぎると歯ぐきを傷つける可能性があるため、やわらかめの歯ブラシを使用し、優しく磨くことが大切です。
定期的なメインテナンスも欠かせません。歯科医師による専門的なクリーニングと経過観察を受けることで、インプラント周囲炎などのトラブルを予防し、長期的な安定を確保できます。
インプラント術後に避けるべき生活習慣

インプラント術後の回復を妨げる生活習慣があります。
まず、喫煙は最も避けるべき習慣の一つです。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、傷口への血流を低下させるため、治癒が遅れる原因となります。また、インプラントの定着を妨げる要因にもなりやすいため、術後は禁煙を強く推奨します。
アルコールも術後は控えるべきです。アルコールは血流を促進し、出血を長引かせる可能性があります。また、アルコールの代謝による体内炎症反応も治癒の妨げとなることが知られています。術後1~2週間は摂取を控え、その後も医師の指示に従ってください。
激しい運動や重労働も、術後しばらくは避けるべきです。血圧が上がることで出血や腫れが悪化する可能性があるため、体に負担をかけない程度の軽い活動にとどめましょう。
さらに、硬い食べ物や粘り気のある食品も、術後一定期間は避けてください。ナッツ類、フランスパン、餅、ガムなどは、インプラント部位に過度な負担をかけ、結合を妨げる可能性があります。
インプラント周囲炎を予防するための日常ケア
インプラント治療後に最も注意すべきトラブルの一つが「インプラント周囲炎」です。
インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の歯ぐきや骨に炎症が起こる状態で、放置すると骨が吸収され、インプラントが脱落する原因となります。この予防には、日々の口腔ケアと定期的なメインテナンスが不可欠です。
毎日のブラッシングでは、インプラント周囲も丁寧に磨くことが重要です。やわらかめの歯ブラシを使用し、歯と歯ぐきの境目を優しく磨いてください。また、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間の汚れもしっかり除去しましょう。
当院では、インプラント周囲炎を予防するため、セメントを使わないネジ固定式とフルジルコニアの被せものを標準採用しています。この設計により、セメントの残留による細菌繁殖リスクを減らし、お手入れしやすく清潔な状態を保ちやすくしています。
定期的な歯科医院でのメインテナンスも欠かせません。専門的なクリーニングと検査を受けることで、初期段階でのトラブルを発見し、適切な対処を行うことができます。
当院のインプラント治療の特徴と安心のサポート体制

鈴木歯科医院では、「間違いのないインプラント治療」を目指しています。
ただインプラントを埋めるのではなく、CT画像と3Dシミュレーションを使って、見た目・噛み合わせ・お口全体のバランスを踏まえた「正しい位置」を導き出してから治療を進めます。必要に応じて骨を作る手術(骨造成)やガイデッドサージェリーも行い、シミュレーション通りの位置に精密に埋入していきます。
手術は局所麻酔をしっかり効かせたうえで行うため、できるだけ痛みを抑え、通院回数や治療期間の負担を減らすことにも配慮しています。フラップレス手術や骨造成を伴うケース、複数本の埋入が必要なケースまで、500例以上のインプラント治療経験を持つドクターが担当し、他院で「難しい」と言われた方の相談にも対応しています。
使用するインプラントは、世界的に実績のあるノーベルバイオケア社製です。本体だけでなく、仮歯の土台や最終的な被せものを固定するネジに至るまで純正パーツを採用し、長期的な安定性を重視しています。
治療後も定期的なメインテナンスを通じて、インプラントを長く快適に使っていただけるようサポートしています。転倒で前歯が折れてしまったケースや、他院で「骨が足りないのでインプラントは難しい」と言われたケースなど、さまざまな症例で長期的な経過も良好です。
まとめ:安心してインプラント術後を過ごすために
インプラント手術後の過ごし方は、治療の成功と長期的な安定に直結します。
手術当日から数日間は、やわらかい食事を心がけ、患部に刺激を与えないよう注意してください。術後1週間から1か月にかけては、徐々に普段の食事に近づけながらも、硬い食材や粘り気のある食品は避け、インプラント部位への負担を最小限に抑えることが大切です。
術後2~3か月の骨結合期間は、インプラントが骨としっかり一体化する重要な時期です。この期間中は、喫煙や飲酒を控え、口腔ケアを丁寧に行い、定期的なメインテナンスを受けることで、インプラントの安定を確保できます。
インプラント周囲炎を予防するためには、日々のブラッシングと歯科医院での専門的なクリーニングが欠かせません。当院では、お手入れしやすい設計のインプラントを採用し、長期的なサポート体制を整えています。
インプラント治療は外科処置を伴う自由診療です。術後の腫れや痛み、インプラント周囲の炎症・脱落などのリスクがあり、良好な経過のためには日々のケアと定期検診が欠かせません。
インプラント治療に関するご相談は、鈴木歯科医院までお気軽にお問い合わせください。
経験豊富なドクターが、あなたのお口の状態に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。CT画像と3Dシミュレーションを使った精密な診査・診断により、安心して治療を受けていただける環境を整えています。
監修医師
鈴木歯科医院 副院長 鈴木 寿和 先生

経歴
宇都宮大学教育学部附属中学校 卒業
宇都宮高校 卒業
昭和大学歯学部 卒業
千葉大学医学部大学院 卒業 (医学博士)
千葉大学医学部附属病院 歯科・顎・口腔外科 医員
安藤歯科 インプラントセンター東京 勤務
オーキッド歯科クリニック 勤務
オーキッド歯科クリニック 本院 院長就任
鈴木歯科医院 副院長 就任
所属
公益社団法人日本口腔インプラント学会
国際口腔インプラント学会
挨拶
はじめまして。 鈴木歯科医院 副院長の鈴木寿和です。 千葉大学附属病院と横浜、銀座のクリニックで世界水準の歯科医療を学び、後輩の歯科医師の教育に携わる中で、地元の宇都宮でも世界基準の医療を提供したいと思い地元に戻って参りました。 自分が受けたい治療を提供する事をモットーに日々研鑽しておりますので、お口の健康を一緒に守っていきましょう。