2026年3月27日
インプラントは痛い?手術中・術後の痛みの目安と対処法を徹底解説
インプラント治療を検討されている方にとって、最も気になるのが「痛み」の問題ではないでしょうか。
手術と聞くと不安を感じるのは当然です。
しかし、実際には麻酔によって手術中の痛みはほとんど感じることがなく、術後の痛みも適切な対処で十分にコントロールできます。
本記事では、インプラント治療における手術中や術後の痛みの実態、痛みが続く期間、効果的な対処法について詳しく解説します。不安を解消し、安心して治療に臨んでいただくための情報をお届けします。
インプラント手術中の痛みについて

インプラント手術では、必ず局所麻酔を行います。
そのため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
局所麻酔は治療箇所のみに効かせるため、意識はしっかりとある状態です。骨を削る振動や機械音は感じられますが、痛みにつながるほどではありません。
麻酔の効き具合には個人差があります。今までの歯科治療で麻酔の効きが悪かった経験がある方は、あらかじめ歯科医師に伝えておきましょう。手術中に痛みを感じた場合は、麻酔を追加投与することで痛みを軽減できますので、我慢せずお伝えください。
麻酔注射の痛みを軽減する方法
局所麻酔をする際、歯茎に注射針を刺して麻酔液を注入しますが、針が刺さる刺激や麻酔液が注入される際に痛みを感じる場合があります。
この痛みを軽減するために、できるだけ細い針を使用したり、麻酔薬を常温にしたり、局所麻酔の前に表面麻酔をしたり、ゆっくり麻酔液を注入したりする方法があります。
注射の痛みが苦手な方や不安を感じている方は、事前に相談しておきましょう。
静脈内鎮静法という選択肢
歯科治療への不安が強い方や、インプラントの本数が多い方には、眠ったような状態で治療できる「静脈内鎮静法」を併用することもできます。
鎮静剤を静脈内に入れるため、全身管理が必要です。
すべての歯科医院で対応できるわけではないので、あらかじめ確認しましょう。リラックスした状態で手術を受けられるため、恐怖感を抑えることができます。
インプラント手術後の痛みと期間

手術中は麻酔が効いているため痛みはありませんが、麻酔が切れた後は痛みを感じることがあります。
インプラント手術では歯茎を切開して顎の骨を削るため、術後に痛みや腫れが生じるのは自然なことです。
麻酔が切れた後の痛み
麻酔が切れてから2〜3日程度は痛みが出る場合があります。
通常は処方された痛み止めの服用で抑えられる程度の痛みで、数日ほどで収まることが一般的です。痛みの程度は個人差があるものの、術後4〜5日程度で落ち着く場合が多いです。
麻酔が切れた頃から痛み始め、徐々に回復するのが一般的です。術後は処方された痛み止めを服用して、痛みをコントロールしましょう。
腫れが続く期間
手術した部分の腫れは、早い人なら2〜3日程度で落ち着きます。
長くても1〜2週間で落ち着くでしょう。
腫れはインプラント手術後2〜3日がピークで、長引いても10日間程で引くことが多いです。骨の量が十分にある場合やインプラントの本数が少ない場合は、腫れることは滅多にありません。ただ、インプラントを埋め込む本数が多いと腫れる可能性が高く、上顎より下顎の方が腫れやすい傾向があります。
手術による内出血で、顔の一部が紫色になることがあります。次第に治るので、基本的には心配いりません。
痛み・腫れが出やすいケース
インプラント手術後に痛み・腫れが出やすいケースは、以下のとおりです。
- インプラントの埋入本数が多い
- 埋入と同時に骨移植を行った
- 埋入と同時に歯茎の移植を行った
- 抜歯直後にインプラントの埋入を行った
大きく腫れて、本当に落ち着くのか不安になることもあるかもしれません。特に問題がなければ腫れは徐々に引いていくので、過度に心配する必要はないでしょう。
骨造成を行った場合の痛み
顎の骨にインプラント体を埋め込むため、顎の骨の量が少なければ事前に骨造成を行う場合があります。
骨造成とは、インプラントを入れる際に骨の量が足りない場合に行う治療です。
骨造成手術中の痛み
骨造成手術も麻酔を行いますので、手術中に痛みを感じることはありません。
GBR法、サイナスリフト、ソケットリフトなど、骨造成の方法は複数ありますが、それぞれ痛みに大きな差はありません。
骨造成手術後の痛み
骨造成手術後の痛みは2〜10日程度続くことが多く、手術の範囲や手術内容によっては痛みが強くなる可能性があります。
骨造成治療をする場合にも腫れることがあり、サイナスリフト法の場合は出血を伴います。手術後は痛み止めや抗炎症薬、抗生物質などが処方されますので、歯科医師の指示通り服用しましょう。
骨造成を行う際は、できるだけ負担の少ない方式で行います。
術後に時間が経過してから痛みが出るケース

術後の痛みは徐々に落ち着くのが一般的ですが、あとから痛み出すケースもあります。
人工歯を入れてから痛む場合
インプラントの上部構造(人工歯)を入れてから、痛むことがあります。
噛み合わせの高さや隣の歯に干渉していることで痛む場合が多いです。人工歯のサイズや高さを調整することで、改善できるでしょう。
術後数年経ってから痛む場合
術後数年経ってから、インプラント部分が痛むことがあります。
インプラント周囲炎になっている可能性が高いです。
インプラント周囲炎とは、インプラントを支える歯周組織が炎症を起こしている状態を指します。インプラントの歯周病ともいわれます。インプラントは天然歯に比べて抵抗力が低いため、術後の定期的なメンテナンスや丁寧なセルフケアを怠ると、リスクが高まるでしょう。
軽度の場合は歯科医院で歯周病の治療を受ければ改善できます。重度の場合は、インプラントを残すことが難しくなるかもしれません。
インプラント手術後の痛みを和らげる対処法
術後の痛みを最小限に抑えるためには、適切な過ごし方が重要です。
処方された薬を指示どおりに服用する
術後は痛み止めや抗生物質が処方されます。
歯科医師の指示どおりに服用しましょう。痛み止めを飲んでも効かないことはまれですが、もし効かない場合は早めに歯科医師に相談してください。
患部を冷やす
手術した部分が腫れている場合は、患部を冷やすことで痛みや腫れを和らげることができます。
冷やしすぎると血行が悪くなり、治癒が遅れる可能性があるため、適度に冷やすことが大切です。
血行がよくなる行為を控える
術後2〜3日は、以下のような血行がよくなる行為を控えましょう。
- 飲酒・喫煙
- 激しい運動
- 長時間の入浴(シャワーのみにする)
血行がよくなると、痛みや腫れが悪化する可能性があります。サイナスリフトをする場合は、1ヶ月間飛行機への搭乗は控えましょう。
手術した部分で噛まない
手術した部分で硬いものを噛むと、痛みが悪化したり、傷口が開いたりする可能性があります。
刺激物を避け、柔らかいものを食べるようにしましょう。
セルフケアを徹底する
歯みがきは患部を避けて行いましょう。
口腔内を清潔に保つことで、感染リスクを減らすことができます。ただし、手術した部分を強くブラッシングすると傷口が開く可能性があるため、注意が必要です。
安静に過ごす
術後は無理をせず、安静に過ごすことが大切です。
十分な休息をとることで、回復が早まります。
痛みが続く場合や悪化する場合の対応

通常、術後の痛みは数日で落ち着きますが、痛みが悪化する場合や長く続く場合は何らかの問題が起きている可能性があります。
早めに歯科医師に相談する
以下のような症状がある場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。
- 痛みが日に日に悪化している
- 1週間以上経っても痛みが引かない
- 腫れが引かず、むしろ悪化している
- 発熱がある
- 痛み止めを飲んでも効かない
早期発見・早期治療で改善が期待できます。
我慢せず、気になることがあればすぐに相談してください。
インプラント手術後数日間の一般的な症状
インプラント手術後数日間は、腫れやあざ、頬の痺れがあるのは一般的です。
これらは自然な反応であり、時間とともに改善します。ただし、症状の持続や悪化が見られる場合は、歯科医の診察を受けるようにしましょう。
インプラント治療の痛みを最小限にするために
インプラント治療における痛みを最小限にするためには、歯科医院選びが重要です。
最新設備が整っている歯科医院を選ぶ
CTによる3Dシミュレーション画像を用いて、精密な診査・診断を行う歯科医院を選びましょう。
事前検査や診断が不十分だと、手術ミスのリスクが高まります。
インプラントの治療経験が豊富な歯科医師を選ぶ
インプラント治療は高度な技術が求められます。
治療経験が豊富な歯科医師を選ぶことで、手術の精度が高まり、痛みや合併症のリスクを減らすことができます。
保証やアフターケアを事前に確認しておく
万が一に備えて、保証やアフターケアの内容を事前に確認しておきましょう。
術後の定期的なメンテナンスや丁寧なセルフケアを継続することで、インプラントを長く使い続けることができます。
まとめ
インプラント治療における痛みについて、手術中から術後まで詳しく解説しました。
手術中は麻酔によって痛みをほとんど感じることはなく、術後の痛みも適切な対処で十分にコントロールできます。
痛みが続く期間は個人差がありますが、通常は数日から1週間程度で落ち着きます。骨造成を行った場合は、やや長めに痛みが続くこともありますが、処方された薬を服用し、適切に過ごすことで改善します。
術後に痛みが悪化する場合や長く続く場合は、早めに歯科医師に相談することが大切です。
インプラント治療は、失った歯を取り戻し、自然な見た目と噛み心地を実現できる優れた治療法です。痛みへの不安を解消し、安心して治療に臨んでいただければ幸いです。
宇都宮市でインプラント治療をお考えの方は、鈴木歯科医院にご相談ください。
3Dシミュレーションを用いた精密な診査・診断、世界的実績を誇るノーベルバイオケア社製インプラントの採用、500例以上の経験に基づく難症例対応など、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
他院で骨が足りないと言われた方も、GBR(骨誘導再生法)などの骨造成で対応できる可能性があります。
まずはお気軽にご相談ください。
監修医師
鈴木歯科医院 副院長 鈴木 寿和 先生

経歴
宇都宮大学教育学部附属中学校 卒業
宇都宮高校 卒業
昭和大学歯学部 卒業
千葉大学医学部大学院 卒業 (医学博士)
千葉大学医学部附属病院 歯科・顎・口腔外科 医員
安藤歯科 インプラントセンター東京 勤務
オーキッド歯科クリニック 勤務
オーキッド歯科クリニック 本院 院長就任
鈴木歯科医院 副院長 就任
所属
公益社団法人日本口腔インプラント学会
国際口腔インプラント学会
挨拶
はじめまして。 鈴木歯科医院 副院長の鈴木寿和です。 千葉大学附属病院と横浜、銀座のクリニックで世界水準の歯科医療を学び、後輩の歯科医師の教育に携わる中で、地元の宇都宮でも世界基準の医療を提供したいと思い地元に戻って参りました。 自分が受けたい治療を提供する事をモットーに日々研鑽しておりますので、お口の健康を一緒に守っていきましょう。