2026年2月23日
インプラント治療前に必要な検査とは?CT検査が必須な理由を徹底解説
インプラント治療前の検査が重要な理由
インプラント治療を成功させるために、術前検査は欠かせません。
なぜなら、検査を簡略化してしまうと、後になって噛み合わせの問題や違和感といったトラブルが発生する可能性があるからです。手術前に口腔内の状況を詳しく把握することで、安全で確実な治療計画を立てることができます。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む外科的な治療です。骨の状態や神経の位置、血管の走行など、目に見えない部分の情報を正確に把握しなければ、手術中に思わぬトラブルが起こることもあります。
術前検査を丁寧に行うことで、患者さま一人ひとりに最適な治療方法を選択でき、長期的に安定したインプラント治療を実現できるのです。
インプラント治療前に行う5つの主要検査

問診・・・患者さまの全身状態を把握する
治療の第一歩は、詳しい問診から始まります。
現在の喫煙習慣や飲酒の頻度、糖尿病や高血圧症、骨粗鬆症といった全身疾患の有無、アレルギーの有無などを詳しくお聞きします。これらの情報は、手術の安全性を判断するために非常に重要です。
たとえば、糖尿病をお持ちの方は炎症を起こしやすい体質になっていることがあり、高血圧の方は手術中の血圧管理が必要になります。問診で得られた情報をもとに、安心して治療を受けていただける環境を整えていきます。
口腔内検査・・・歯周病や噛み合わせの状態を確認
口腔内検査では、虫歯や歯周病の有無、噛み合わせの状態、歯並び、歯肉の状態などを詳しく調べます。
特に歯周病がある場合は、インプラント治療の前に歯周病治療を優先して行う必要があります。歯周病を放置したままインプラントを入れると、せっかく埋め込んだインプラントが抜けてしまうリスクがあるからです。
また、噛み合わせの検査も重要です。歯ぎしりや顎関節症がある場合、インプラントが早期にダメになってしまう可能性があるため、事前に対策を講じる必要があります。
血液検査・・・全身の健康状態を数値で確認
血液検査では、糖尿病や貧血の有無、感染症にかかっていないかなど、身体全体の状態を詳しく調べます。
何かしらの病状がある場合、治療を受ける前にその病状を改善しておく必要があります。ただし、かかりつけの医師の許可を得られれば、治療を進められる可能性もあります。
レントゲン検査・・・骨の厚みと形状を把握
レントゲン検査では、インプラントを埋め込むために必要な骨の厚みがあるかどうかを調べます。
骨の厚みが十分でない場合、インプラント治療を受けることはできません。検査の段階で骨の厚みが足りないことが判明した場合は、骨移植など骨を補強する治療を別途行うことになります。
CT検査がインプラント治療に必須な理由
3次元画像で骨の状態を正確に診断
CT検査は、インプラント治療において最も重要な検査です。
通常のレントゲン検査では2次元の平面画像しか得られませんが、CT検査では3次元の立体画像を撮影できます。これにより、顎の骨の正確な形状、高さ、厚み、骨密度など、レントゲン撮影ではわからない詳細な情報を得ることが可能です。
歯科用CTは、カメラが円錐状に移動しながらX線を照射し、あらゆる方向から口腔内や口腔周辺を撮影する装置です。撮影データが3D化されるため、より実際のお口に近い状態を把握できます。
神経や血管の位置を正確に把握
CT検査では、血管や神経などの走行位置もしっかりと把握することができます。
万が一、インプラントが適切な位置に埋め込まれず血管や神経を損傷した場合、神経麻痺が残ったり、大量出血などの様々なトラブルが発生することがあります。治療前に血管や神経などの位置を正確に把握することで、各組織を傷つけないよう、インプラントを適切な角度・深さで埋入することが可能となります。
CT検査なしで行う手術よりも、安全性が大きく向上するのです。
骨造成の必要性を事前に判断
CT検査により「骨が薄い」「骨量が足りない」と診断された場合は、骨を増やす「骨移植(骨造成)」を行います。
鈴木歯科医院では、GBR(骨誘導再生法)などの骨造成にも対応しており、他院で「骨が足りない」と言われた方でも治療の可能性を探ることができます。CT検査で骨の状態を正確に把握することで、骨造成が必要かどうかを事前に判断し、適切な治療計画を立てることができるのです。
歯科用CTと医科用CTの違い
撮影方法と患者さまへの負担
歯科用CTは、医科用CTと撮影方法が異なります。
医科用CTでは寝台に横たわって撮影するのに対し、歯科用CTでは立ったまま、あるいは座った状態で撮影を行います。また、歯科用CTは撮影部位が限られるため、1枚の撮影につき0.1mSvと被ばく量が少なく、撮影時間が短く済むことから患者さまへの負担が少ないという特徴があります。
歯科治療に特化した高精度な画像
歯科用CTは医科用CTに比べて、顔や顎の部分を高精度で撮影することができます。
最新型であれば被ばく量が少ないというメリットもあります。インプラント治療以外にも、歯周病の進行度のチェックや親知らず(埋伏歯)の抜歯前の診断、矯正治療や根管治療(歯の根の治療)、顎関節症治療の診断など、さまざまな歯科治療に幅広く活用されています。
3Dシミュレーションによる精密な治療計画

コンピューターで手術をシミュレーション
鈴木歯科医院では、CT撮影で得られた情報を画像処理し、コンピュータ上でいろいろな角度からの画像を組み合わせ、多平面及び立体的にシミュレーションします。
この3Dシミュレーションを用いることで、インプラントを埋め込む適切な位置や角度、人工歯の形や噛み合わせまでシミュレーションすることができます。骨のある場所に「とりあえず」入れるのではなく、見た目・噛み合わせ・長期安定性まで考えた計画的な埋入を行います。
ガイデッドサージェリーで正確な埋入を実現
必要に応じてガイデッドサージェリーを活用し、シミュレーション通りの位置へ正確に埋入する体制を整えています。
ガイデッドサージェリーとは、CT撮影データをもとに作成したサージカルテンプレート(手術用ガイド)を使用する方法です。これにより、計画通りの位置・角度・深さでインプラントを埋め込むことができ、手術の安全性と精度が大幅に向上します。
インプラント治療後のMRI・CT検査について
インプラント治療後もMRI検査は受けられる
「インプラントをするとMRI検査が受けられなくなる」との話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、インプラント治療後でも、ほとんどの場合でMRI検査は受けられます。インプラントに使用される素材は、チタンやセラミックなどの金属です。チタンは磁石に反応しない性質を持つため、MRI検査に支障がありません。
ただし、インプラントオーバーデンチャー(磁石を使用する入れ歯タイプ)を装着した場合は、MRI検査が禁止となることがあります。磁石が検査機器に反応してしまうためです。
CT検査も問題なく受けられる
MRI検査と同様に、CT検査も問題なく受けられます。
インプラントをしたからと言って、CT検査ができないということはありません。CT検査はX線を用いる検査であり、金属を身に着けていても問題なく検査が行なえます。インプラントに使われている素材により、CTの画像に影が映り込むことがあるかもしれませんが、検査には支障がないレベルです。
鈴木歯科医院のインプラント検査体制
500例以上の経験に基づく難症例対応
鈴木歯科医院では、インプラント治療500例以上の経験を活かした難症例対応が可能です。
比較的簡単なケースから、骨造成を伴う症例、オールオンフォーまで幅広く対応しており、他院で「難しい」と言われた症例の相談にも応じています。実際に、他院でインプラントが困難と診断されたケースでも、骨再生を行い治療を完了した症例があります。
世界的メーカー「ノーベルバイオケア」を採用
使用するインプラントは、世界的実績を誇るノーベルバイオケア社製を採用しています。
コピー品や互換品ではなく、本体からネジに至るまで純正品を使用することで、破損リスクを抑え、長期安定性を重視しています。品質へのこだわりが明確な点も、安心して治療を受けていただける理由の一つです。
インプラント周囲炎を防ぐ「ネジ固定式」
近年問題となっているインプラント周囲炎への対策として、セメント固定式ではなくネジ固定式を標準採用しています。
余剰セメントによる炎症リスクを回避し、さらに細菌の付着を抑えやすいフルジルコニア補綴を使用しています。インプラント周囲炎は、インプラントの周囲に炎症が起こる病気で、進行するとインプラントが失敗することがあります。鈴木歯科医院では、長期的に安定したインプラント治療を実現するため、予防対策にも力を入れています。
まとめ・・・安全なインプラント治療のために
インプラント治療を安全に成功させるためには、術前検査が欠かせません。
問診、口腔内検査、血液検査、レントゲン検査、そしてCT検査という5つの主要検査を丁寧に行うことで、患者さま一人ひとりに最適な治療計画を立てることができます。特にCT検査は、骨の状態や神経・血管の位置を3次元的に把握できるため、インプラント治療において必須の検査です。
鈴木歯科医院では、3Dシミュレーションを用いた精密な埋入位置設計、世界的実績を誇るノーベルバイオケア社製インプラントの採用、GBR(骨誘導再生法)などの骨造成対応、インプラント周囲炎予防への配慮といった体制を整えています。
他院で「骨が足りない」「難しい」と言われた方でも、まずは一度ご相談ください。500例以上の経験に基づく豊富な臨床経験で、最適な治療方法をご提案いたします。
宇都宮市でインプラント治療をお考えの方は、鈴木歯科医院へお気軽にご相談ください。
監修医師
鈴木歯科医院 副院長 鈴木 寿和 先生

経歴
宇都宮大学教育学部附属中学校 卒業
宇都宮高校 卒業
昭和大学歯学部 卒業
千葉大学医学部大学院 卒業 (医学博士)
千葉大学医学部附属病院 歯科・顎・口腔外科 医員
安藤歯科 インプラントセンター東京 勤務
オーキッド歯科クリニック 勤務
オーキッド歯科クリニック 本院 院長就任
鈴木歯科医院 副院長 就任
所属
公益社団法人日本口腔インプラント学会
国際口腔インプラント学会
挨拶
はじめまして。 鈴木歯科医院 副院長の鈴木寿和です。 千葉大学附属病院と横浜、銀座のクリニックで世界水準の歯科医療を学び、後輩の歯科医師の教育に携わる中で、地元の宇都宮でも世界基準の医療を提供したいと思い地元に戻って参りました。 自分が受けたい治療を提供する事をモットーに日々研鑽しておりますので、お口の健康を一緒に守っていきましょう。

