2026年1月16日
インプラントが向かないのはどんな人?治療前に知りたい判断基準

インプラント治療を検討する前に知っておきたいこと
歯を失った際の選択肢として、インプラント治療は非常に優れた方法です。
しかし、すべての方に適しているわけではありません。
実は、お口の状態や全身の健康状態によって、インプラント治療が向かないケースも存在します。治療を始める前に、ご自身がインプラントに適しているかどうかを知ることは、後悔しない選択をするために欠かせません。
この記事では、インプラント治療が向かない人の特徴と、その判断基準について詳しく解説していきます。健康状態や生活習慣を考慮した選択が、長期的な成功につながるのです。
顎の骨が不足している方

インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込みます。
そのため、顎の骨が十分でない場合、インプラントの安定性が確保できません。骨が足りないと、インプラントが固定されずグラつく可能性があり、治療後の定着がうまくいかず脱落するリスクも高まります。
骨が不足していると診断される主なケース
歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けてしまうことがあります。
特に重度の歯周病では、骨の吸収が著しく進んでいる場合が多いです。また、歯を失ってから長期間放置していると、顎の骨が自然に吸収され減少していきます。さらに、もともと骨の厚みや高さが不足している場合も、インプラントの埋入が難しくなります。
CT検査によって骨量が足りないと診断された場合、そのままではインプラント治療を受けることができません。
骨造成術という選択肢
骨が不足している場合でも、骨を増やす「骨造成術(GBR)」を併用すれば、インプラント治療が可能になるケースがあります。
当院でも、骨造成を伴うケースに対応しており、他院で「骨が足りないのでインプラントは難しい」と言われた方の相談も受け付けています。ただし、骨造成術には追加の手術や治療期間の延長が必要になるため、患者さんの負担も考慮しながら慎重に判断することが大切です。
重度の歯周病がある方
歯周病は、歯を支える骨や歯茎を破壊する病気です。
重度の歯周病が進行している場合、インプラントの安定性が損なわれる可能性があります。歯茎や骨が健康でないと、インプラントを埋めても炎症が起こりやすく、「インプラント周囲炎」を引き起こすリスクが高まります。
歯周病治療後の可能性
歯周病が進行している場合でも、適切な治療を受けて炎症を抑え、歯茎と骨の状態が改善されれば、インプラント治療が可能になる場合があります。
軽度から中等度の歯周病であれば、歯周病治療によって炎症をコントロールできれば、インプラントが可能になるケースが多いです。重度の歯周病で骨の吸収が進んでいる場合は、骨造成術や歯周組織再生療法を併用し、十分な土台を作る必要があります。
インプラント治療を検討する前に、まず歯周病治療を行い、口腔内環境を整えることが大切です。治療後も日常のメインテナンスや定期的な健診を継続することが、長期的な成功のカギとなります。
コントロールできない全身疾患をお持ちの方

インプラントは外科手術を伴うため、全身疾患がある場合は注意が必要です。
インプラント治療に影響を及ぼす主な疾患
糖尿病がある方は、傷の治りが遅く、感染症のリスクが高まります。
特に1型糖尿病は、免疫機能の低下により骨の治癒やインプラント体と骨との結合に悪影響を及ぼす可能性があるため、基本的に絶対的禁忌症とされています。2型糖尿病の場合は、血糖値がしっかりコントロールされていれば、インプラント治療が可能になるケースもあります。
心疾患がある方で抗血栓薬を服用している場合、手術中の出血リスクが高まります。骨粗しょう症の方は、骨の密度が低く、インプラントの固定が難しくなることがあります。また、免疫不全やリウマチ、膠原病などでステロイド薬を服用している方も、骨の治癒に影響が出る可能性があります。
専門医との連携が重要
全身疾患がある場合でも、しっかりと医師と相談し、適切な管理ができていればインプラント治療が可能な場合もあります。
担当医と連携して血糖コントロールを行ったり、服用している薬について歯科医師に報告したりすることが大切です。当院では、500例以上のインプラント治療経験を持つドクターが、患者さんの全身状態を考慮しながら、安全な治療計画を立てています。
喫煙習慣がある方

喫煙は、インプラントの成功率を大きく下げる要因のひとつです。
タバコの一酸化炭素は血流を阻害し、ニコチンは血管を収縮させる作用があるため、インプラント体と顎の骨の結合が難しくなるリスクが高まります。さらに、喫煙者は免疫機能が低下し、術後の感染リスクが高まり、インプラント周囲炎を引き起こしやすくなります。
禁煙の重要性
インプラントを長持ちさせるためには、禁煙することが強く推奨されます。
治療前から禁煙を始めることで、手術時の出血量が減り、術後の治癒も早まります。また、インプラント埋入後も禁煙を継続することで、インプラント周囲炎のリスクを大幅に減らすことができます。
当院では、インプラント治療を受ける方には、治療の成功率を高めるために禁煙をお願いしています。どうしても禁煙が難しい場合は、他の治療法も含めて相談させていただきます。
未成年や妊娠中の方
インプラント治療は、未成年の方は対象外です。
未成年がインプラント治療を避けるべき理由
子供や未成年は、顎の骨が成長段階にあります。
成長期にインプラントを埋め込んでしまうと、骨の成長によってインプラントの位置がずれる恐れや、インプラントの固定が不安定になる恐れがあります。人が成長する際、骨の成長速度やパターンには個人差があり、これを正確に予測することは非常に困難です。
そのため、18歳以下または20歳未満の方に対してインプラント治療を控えるクリニックが多いのです。顎の成長が完了したことを確認してから治療を受けることが推奨されます。
妊娠中の方への配慮
妊娠中は、基本的にインプラント治療を避けるべきです。
レントゲン撮影や麻酔、出血を伴う外科手術、術後に処方される抗生物質や痛み止めの薬などにより、胎児への悪影響が起こる可能性があります。出産後に体調が安定してから治療を受けることをお勧めします。
定期的な通院が難しい方

インプラント治療は、埋入後のメインテナンスが非常に重要です。
治療後も定期的な通院ができない場合、インプラント周囲炎などのトラブルが起こるリスクが高まります。日々のケアと定期検診が欠かせないため、通院が難しい方はインプラント治療に向かない可能性があります。
メインテナンスの重要性
インプラントは、天然歯と同じように日々のケアが必要です。
歯磨きやフロスを使った清掃を怠ると、インプラント周囲炎を引き起こし、最悪の場合はインプラントが脱落してしまうこともあります。また、定期的な健診では、インプラントの状態や噛み合わせをチェックし、早期に問題を発見することができます。
当院では、治療後も定期的なメインテナンスを通じて、インプラントを長く快適に使っていただけるようサポートしています。通院頻度については、患者さんのライフスタイルに合わせて相談させていただきますので、まずはご相談ください。
まとめ・・・インプラント治療を成功させるために
インプラント治療は、失った歯を補う優れた方法ですが、すべての方に適しているわけではありません。
顎の骨が不足している方、重度の歯周病がある方、コントロールできない全身疾患をお持ちの方、喫煙習慣がある方、未成年や妊娠中の方、定期的な通院が難しい方は、インプラント治療が向かない可能性があります。
しかし、骨造成術や歯周病治療、禁煙、全身疾患のコントロールなど、適切な対応をすることで、インプラント治療が可能になるケースも多くあります。大切なのは、ご自身の状態を正確に把握し、専門医と相談しながら最適な治療法を選択することです。
当院では、CT画像と3Dシミュレーションを使用し、見た目・噛み合わせ・お口全体のバランスを踏まえた「正しい位置」を導き出してから治療を進めています。500例以上のインプラント治療経験を持つドクターが、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立て、他院で「難しい」と言われた方の相談にも対応しています。
インプラント治療を検討されている方は、まずは無料相談をご利用ください。歯科用CTも無料で撮影しており、ご自身の状態を詳しく知ることができます。安心して治療を受けていただけるよう、丁寧にサポートさせていただきます。
鈴木歯科医院では、患者さんが後悔しない選択をしていただけるよう、治療前の診査・診断を最重要と考えています。インプラント治療に関するご不安やご質問がありましたら、お気軽にご相談ください。
監修医師
鈴木歯科医院 副院長 鈴木 寿和 先生

経歴
宇都宮大学教育学部附属中学校 卒業
宇都宮高校 卒業
昭和大学歯学部 卒業
千葉大学医学部大学院 卒業 (医学博士)
千葉大学医学部附属病院 歯科・顎・口腔外科 医員
安藤歯科 インプラントセンター東京 勤務
オーキッド歯科クリニック 勤務
オーキッド歯科クリニック 本院 院長就任
鈴木歯科医院 副院長 就任
所属
公益社団法人日本口腔インプラント学会
国際口腔インプラント学会
挨拶
はじめまして。 鈴木歯科医院 副院長の鈴木寿和です。 千葉大学附属病院と横浜、銀座のクリニックで世界水準の歯科医療を学び、後輩の歯科医師の教育に携わる中で、地元の宇都宮でも世界基準の医療を提供したいと思い地元に戻って参りました。 自分が受けたい治療を提供する事をモットーに日々研鑽しておりますので、お口の健康を一緒に守っていきましょう。