2026年1月16日
インプラントは将来どうなる?長く使うために知っておきたいこと

インプラント治療を受けた方、あるいはこれから検討されている方にとって、「このインプラントは将来どうなるのだろう」という疑問は当然のことです。
高額な治療費を投じるからこそ、長く快適に使い続けたいと思うのは自然なことでしょう。
インプラントの平均寿命は10〜20年以上とされていますが、実際には40年以上使い続けられた例も報告されています。
つまり、適切なケアとメンテナンスを行えば、インプラントは生涯にわたって機能する可能性があるのです。本記事では、インプラントを長持ちさせるために知っておきたい知識と、老後も安心して使い続けるための具体的な方法をお伝えします。
インプラントの寿命はどれくらいなのか
インプラント治療を検討する際、まず気になるのが「どれくらい持つのか」という点です。
インプラントは決して安い治療ではありませんから、長期的な視点で考えることが大切です。
平均的な寿命と生存率
インプラントの平均的な寿命は10〜15年程度とされています。ただし、これはあくまで平均値であり、適切なメンテナンスを続ければ20年以上、さらには40年以上使い続けることも可能です。
厚生労働省の調査によれば、部分的あるいは全ての歯を欠損した症例での10〜15年後の生存率は上顎で約90%、下顎で約94%と報告されています。骨移植を伴うケースや抜歯後すぐにインプラントを埋入したケースでも87〜92%程度の生存率が確認されており、高い成功率を誇る治療法といえます。
世界で初めてインプラント治療を受けた男性は、その後41年間にわたってインプラントを使い続け、亡くなるまでしっかりと機能していたという記録もあります。
他の治療法との比較
入れ歯の寿命は約3〜5年、ブリッジは7〜8年程度とされています。
こうした数字を見ると、インプラントがいかに長持ちする治療法であるかがわかります。初期費用は高額ですが、長期的に見れば費用対効果に優れた選択肢といえるでしょう。
また、入れ歯やブリッジは周囲の健康な歯に負担をかけるため、残っている歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。インプラントは独立した歯として機能するため、他の歯を守ることにもつながります。
インプラントを長持ちさせる3つの重要ポイント

インプラントの寿命は、日々のケアと生活習慣によって大きく左右されます。
ここでは、インプラントを長く使い続けるために欠かせない3つのポイントをご紹介します。
インプラント周囲炎の予防が最重要
インプラントが脱落する最大の原因は「インプラント周囲炎」です。
これは歯周病と同じように、インプラントを支えている周囲の組織が徐々に破壊されていく病気です。インプラント本体は虫歯になりませんが、周囲の歯ぐきや骨は炎症を起こす可能性があります。
予防の基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。歯垢をためないことで、インプラント周囲炎のリスクを大幅に減らすことができます。歯科医院での定期的なクリーニングも併用し、お口の中を清潔に保つことが大切です。
定期的なメンテナンスを欠かさない
インプラント治療は「埋入して終わり」ではありません。
埋入したインプラントを良い状態に維持し続けるためには、歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。一般的には3〜4ヵ月に1度のペースでメンテナンスを受けることが推奨されています。
メンテナンスでは、口腔内のチェック、噛み合わせの調整、歯の清掃、生活指導、ブラッシング指導などが行われます。必要に応じてレントゲン撮影も実施し、目に見えない部分の状態も確認します。
定期的なメンテナンスを継続することは、インプラントのトラブルを防ぐだけでなく、残っている天然歯を守ることにもつながります。
生活習慣に気をつける
たばこに含まれるニコチンは血行を悪くし、免疫力を低下させます。
歯ぐきの炎症が起こりやすくなるため、喫煙者は非喫煙者と比べてインプラント周囲炎になる確率が高くなります。インプラントを長持ちさせたいなら、禁煙を強くお勧めします。
また、歯ぎしりや食いしばりにも注意が必要です。人が噛む力は思っている以上に強く、就寝中など無意識の状態では数百kg〜1トン近くの力が加わることもあります。このような大きな力が特定の場所に繰り返しかかると、インプラントに負担がかかり破損してしまうことがあります。
噛み合わせに異常がないか、歯科医院で定期的にチェックしてもらうと安心です。必要に応じてナイトガード(マウスピース)の使用も検討しましょう。
信頼できる歯科医院選びが寿命を左右する

インプラントの寿命には、歯科医師の技術力も大きく影響します。
治療を受ける歯科医院選びは、将来の快適さを左右する重要な決断です。
高度な技術と豊富な経験
インプラント治療は高度な技術を要する治療です。歯科医院やドクターによって技術の差は異なり、実績数も大きく異なります。
当院では500例以上のインプラント治療経験を持つドクターが担当し、他院で「難しい」と言われた方の相談にも対応しています。骨造成を伴うケースや複数本の埋入が必要なケースまで、幅広い症例に対応できる体制を整えています。
治療前には必ずCT画像と3Dシミュレーションを使用し、見た目・噛み合わせ・お口全体のバランスを踏まえた「正しい位置」を導き出してから治療を進めます。ガイデッドサージェリーを使用することで、シミュレーション通りの位置に精密に埋入することが可能です。
信頼性の高いインプラントメーカーを使用
インプラントを提供しているメーカーは世界に数多くありますが、信頼できるメーカーを選ぶことも重要です。
当院では、世界的に実績のあるノーベルバイオケア社製のインプラントを使用しています。本体だけでなく、仮歯の土台や最終的な被せものを固定するネジに至るまで純正パーツを採用し、長期的な安定性を重視しています。
安価なメーカーは精度にばらつきが出る恐れがあり、将来的なトラブルのリスクが高まります。長く安心して使うためには、材料選びからこだわることが大切です。
インプラント周囲炎を防ぐ設計
近年問題になりやすいインプラント周囲炎を予防するため、当院ではセメントを使わないネジ固定式+フルジルコニアの被せものを標準としています。
セメント固定は炎症リスクの一因になりやすいため、これを避けることで長期的な安定性を高めています。フルジルコニアは細菌が繁殖しにくい素材で、お手入れしやすく清潔な状態を保ちやすい設計です。
「入れて終わり」ではなく、長期安定まで見据えた設計が特徴です。
老後も安心して使い続けるために

インプラント治療を受けた方の多くが気にされるのが、「老後も問題なく使えるのか」という点です。
年齢を重ねても快適に使い続けるためのポイントをお伝えします。
保証制度を確認しておく
「万が一、インプラント治療に失敗してしまったら…」と不安を感じている方も多いでしょう。
最近では患者様が安心して治療を受けられるよう、インプラントの保証制度を設けている歯科医院が増えています。インプラント本体や上部構造、手術代など、保証対象となる費用や保証年数は医院により異なりますので、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
ただし、医院の指定どおりにメンテナンスを受けていない、医師の指示どおりに禁煙できないといった場合には、トラブルが起きたとしても保証対象外となるケースもあります。保証を受けるための条件も併せて確認しておきましょう。
全身の健康状態も大切
インプラントを長持ちさせるには、お口の中だけでなく全身の健康状態も重要です。
糖尿病などの全身疾患は、インプラント周囲炎のリスクを高める可能性があります。定期的な健康診断を受け、全身の健康管理にも気を配ることが大切です。
また、加齢とともに免疫力が低下すると、感染症にかかりやすくなります。バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠など、基本的な生活習慣を整えることが、インプラントの長期的な成功につながります。
定期的な見直しと調整
年齢を重ねるにつれて、お口の中の状態も変化していきます。
天然歯は力によって動くことがありますが、インプラントは動かないため、時間の経過とともに噛み合わせが変化することがあります。定期的なメンテナンスで噛み合わせを調整することで、インプラントへの過度な負担を防ぐことができます。
また、上部構造(被せもの)は長年の使用で摩耗することがあります。必要に応じて交換することで、インプラント本体を長く保つことができます。
将来を見据えた治療計画の重要性
インプラント治療は、目の前の欠損を補うだけでなく、将来のお口の健康を守るための治療です。
長期的な視点で治療計画を立てることが大切です。
お口全体のバランスを考える
1本のインプラントを入れる場合でも、お口全体のバランスを考えることが重要です。
噛み合わせが悪いと、インプラントだけでなく残っている天然歯にも負担がかかります。必要に応じて歯列矯正などで噛み合わせを整えておくことで、インプラントも天然歯も長持ちさせることができます。
当院では、CT画像と3Dシミュレーションを使って、見た目・噛み合わせ・お口全体のバランスを踏まえた「正しい位置」を導き出してから治療を進めます。単にインプラントを埋めるのではなく、将来を見据えた治療計画を立てることを大切にしています。
骨造成が必要なケースにも対応
「骨が少ない」「薄い」と言われてインプラントを諦めかけた方でも、骨造成という方法で対応できる場合があります。
当院では、GBR、サイナスリフト、ソケットリフトなどの骨造成手術にも対応しており、他院で「難しい」と言われたケースでも相談可能です。転倒で前歯が折れてしまったケースや、骨が足りないと言われたケースなど、さまざまな症例でインプラントと骨造成を組み合わせた治療を行い、長期的な経過も良好です。
難症例であっても、適切な治療計画と技術があれば、長く使えるインプラントを実現できる可能性があります。
まとめ:インプラントを一生ものにするために
インプラントの平均寿命は10〜20年以上ですが、適切なケアとメンテナンスを続けることで、40年以上使い続けることも可能です。
インプラントを長持ちさせるためには、以下の3つが特に重要です。
- インプラント周囲炎の予防:毎日の丁寧な歯磨きと定期的なクリーニング
- 定期的なメンテナンス:3〜4ヵ月に1度のペースで歯科医院でのチェック
- 生活習慣の改善:禁煙、歯ぎしり・食いしばりへの対策
また、信頼できる歯科医院選びも寿命を左右する重要な要素です。高度な技術と豊富な経験を持つドクター、信頼性の高いインプラントメーカーの使用、インプラント周囲炎を防ぐ設計など、長期的な視点で治療を提供している歯科医院を選ぶことが大切です。
当院では、CT画像と3Dシミュレーションを使った精密な治療計画、500例以上の経験を持つドクターによる治療、ノーベルバイオケア社製の高品質なインプラント使用、セメントを使わないネジ固定式+フルジルコニアによるインプラント周囲炎予防など、長期的な安定性を重視した治療を提供しています。
インプラント治療は外科処置を伴う自由診療であり、術後の腫れや痛み、インプラント周囲の炎症・脱落などのリスクがあります。良好な経過のためには日々のケアと定期検診が欠かせません。
インプラントを将来にわたって快適に使い続けるために、まずは信頼できる歯科医院で相談してみることをお勧めします。お口の状態を詳しく診査し、あなたに最適な治療計画をご提案いたします。
鈴木歯科医院では、インプラント治療に関する無料相談を行っています。
「骨が少ないと言われた」「他院で難しいと言われた」という方も、ぜひ一度ご相談ください。CT撮影も無料で行い、あなたのお口の状態を詳しく診査した上で、最適な治療プランをご提案いたします。
インプラント本体には10年保証、上部構造には5年保証(非喫煙者に限る)もご用意しており、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
将来を見据えた「間違いのないインプラント治療」を、私たちと一緒に始めませんか。
監修医師
鈴木歯科医院 副院長 鈴木 寿和 先生

経歴
宇都宮大学教育学部附属中学校 卒業
宇都宮高校 卒業
昭和大学歯学部 卒業
千葉大学医学部大学院 卒業 (医学博士)
千葉大学医学部附属病院 歯科・顎・口腔外科 医員
安藤歯科 インプラントセンター東京 勤務
オーキッド歯科クリニック 勤務
オーキッド歯科クリニック 本院 院長就任
鈴木歯科医院 副院長 就任
所属
公益社団法人日本口腔インプラント学会
国際口腔インプラント学会
挨拶
はじめまして。 鈴木歯科医院 副院長の鈴木寿和です。 千葉大学附属病院と横浜、銀座のクリニックで世界水準の歯科医療を学び、後輩の歯科医師の教育に携わる中で、地元の宇都宮でも世界基準の医療を提供したいと思い地元に戻って参りました。 自分が受けたい治療を提供する事をモットーに日々研鑽しておりますので、お口の健康を一緒に守っていきましょう。